自己責任

自己責任という言葉は、どこかいやな響きをもっている。
自己責任で決定を迫るのは大抵、強者の側だからだと思う。
よく使われるている関係は、医者と患者のように専門家から素人、あるいは安全側にいる人から危険にさらされている人。そして、集団から個人


今回の例でいえば、一個人に全ての責任を押し付けることで、本来自国民の安全に責任を持つはずの国家がそれを放棄し、自身の責任を回避する本音が垣間見える。すくなくとも、自衛隊の撤退という交換条件自体が発生しなかったわけだから、自衛隊の派遣を決定した小泉さんに言う資格はないと思う。


たとえ危険な場所だと承知の上で行ったからといって、犯罪の被害者に落ち度があったと責めるような政権や世間の圧力は、ひどく醜い。そして、そうやって得られたかのように見える彼等(だけ)の安全は、とても脆い。