悪役らしさ

フットサルにいってきました。
すごい筋肉痛でよたよた歩いてます。野球とくらべる必要はないかもしれないけど、ヘタはヘタなりにプレーへ参加できるという意味で、圧倒的にオープンで楽しい。シュートは入らなくても、とりあえずそこにいるだけで効果はある。


ひさしぶりに会う人や初対面の人などいりみだれての試合で、smtの勤める会社のチームは、ちょっとだけ不良(悪い意味ではない)な雰囲気。普段はバイクのデザインをしている人たちだとわかってなんとなく納得した。


軽く打ち上げて帰ってから宇宙戦艦ヤマトを見ていて、kmがガミラス帝国の船が悪役のデザインと評したことから悪役っぽさについての話になった。バイクのちょっと不良ぽいイメージとそれをデザインする人、旧ドイツ軍の軍服を連想させるようなガミラス帝国の制服など、うまくいえないが誰もが分かる悪役ぽさっというものは確実にあると思う。


そう仮定すると、そもそもドイツ軍というのはあの制服のデザインを採用した時から負けることを運命付けられていたといってみたくなる。それとも悪役(実際にナチスは本当に悪役だったけど)のメンタリティーはそういうデザインを好む傾向があるのか。


建築で例えれば、横浜の大桟橋を設計したfoaはどちらかというと悪役寄りのデザインだろう。大桟橋のコンペ時のパースはさらに悪役度数が高い。実施案でその悪役さ加減をカモフラージュしている木製デッキが、伊東豊雄の誤読から出た発言がヒントになり採用されたのも象徴的。


すこし気になるのが、松本以降の豊雄さんに悪役的な要素が感じられること。
特にゲント市文化フォーラムではドイツ人所員が参加しているからかもしれないけど、その傾向がより強まっている。GAのインタビューでコールハースを変態的な表現を追究するサド建築家と表現し、事務所内をサド・マゾチームに分けようかという冗談で終わっていたけど、個人的にはサドとは悪役のことだと理解した。foaやコールハースがいるなかでそういった方向にいってしまうとしたら少し惜しいような気もするが、発言が本心だとするとこの傾向はしばらく続くのかもしれない。


「悪役らしさ」とはなにかをもう少し考えてみたいと思う。


悪役=悪ではなく、あくまでも「役」です。
僕は大桟橋もまつもとも好きです。一応。


宇宙戦艦ヤマトウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88
横浜港大さん橋国際客船ターミナル@新建築
http://www.japan-architect.co.jp/japanese/2maga/sk/magazine/sk2002/sk06/w_frame.html
まつもと市民芸術館@新建築
http://www.japan-architect.co.jp/japanese/2maga/sk/magazine/sk2004/sk07/w_frame.html
ゲント市文化フォーラム@新建築
http://www.japan-architect.co.jp/japanese/2maga/sk/magazine/sk2004/sk09/w_frame.html