選挙

与党が3分の2を越えてしまった。
周囲ではほとんど支持されていないどころか嫌悪されているともいえる彼が、こんなにも支持されているとは。どうしようもない無力感。

小泉さんが党内の反対派を外部に出すことによって、自分は一歩も動くことなく自民党のイメージを保守から革新へ反転させるというトリックを披露したころから、報道のされ方が、明らかにそれを無責任に増幅させる、日テレでの巨人戦のような偏りを帯びているのが気になっていた。

どんなにすばらしい意見であっても、世論を単純化して、ここまで圧倒的な権力を特定の集団に持たせてしまうことが容易になったかのように見える改正後の選挙制度自体にも疑問はあるが、それ以上に、彼と彼の自民党に投票した人たちへは、今までと、これから小泉さんが好き勝手やっていくだろう事の末に対して責任を取る覚悟があるのかと問うてみたい。

大事なのは特定の事柄に対する改革ではなく、どういう考え方をもって改革に取り組んでいくかのはずだ。愛の感じられないナルシスティックな小泉さんは、根本的な部分でやっぱり信頼できないのだ。